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画像:Didier Squiban

Didier Squiban


プロフィール

ディディエ・スキバンは1959年ブルターニュ地方のプルーダルメゾーに生まれた。のちに彼はこの場所で大切なインスピレーションの源を見いだすことになる。それこそが海だったのだ。彼の音楽作品はブルターニュのトラディショナル・ミュージックと即興ジャズ、そしてクラシック・ロマンティズムの繊細かつユニークな融合といえ、錬金術師のような特異な才能を示している。

8歳のとき初めて教区教会のオルガンを弾いた彼は、そこで伝統音楽を発見し、のちの演奏活動の前兆ともいうべき体験をすることになる。ピアノへの情熱が生まれ、才能が鍛えられていった。

1977年ビル・エヴァンズを知った頃から、スキバンはブルターニュのアーティストたちの協力を得て自分のスタイルを磨いていき、John Surmanジョン・サーマン、Toots Thielemansトゥーツ・シールマンス、Eric Barretエリック・バレットらに出会う。自身、ブルターニュの地方ジャズ・オーケストラ、ビッグ・バンド“Sirius”(シリウス)も結成した。作品は輝かしいものだったが、資金不足のためこの冒険は長くは続かなかった。しかし彼の創作意欲は無傷のままで、創作活動と平行して音楽学の研究も進めていき、1988年には音楽教授資格試験に見事合格した。

その5年後、Dan Ar Brazダン・アル・ブラスから彼の音楽活動“Heritage des Celtes”『ケルトの文化遺産』に参加するよう促される。ここでの協力がYann-Fanch Kemenerヤン=ファンシュ・ケメネールとの共演につながった。また友人にしてプロデューサーのGilles Lozac'hmeurジル・ロザフムールとの出会いは、彼にとって決定的なものだった。その出会いから3枚のすばらしいアルバムが生まれたのだ。“Enez Eusa”『ウエッサン島』、“Ile-Exil”『流謫の島』、“Kimiad”『永遠の別れ』の3作品は専門誌の絶賛を浴びている。

スキバンは1995年、海洋イベント『ブレスト96』の公式ソングとなる“Penn Ar Bed”『世界の果て』を作曲する。このイベントにはスキバンのほかにManu Lann Huelマヌ・ラン・ユエル、Ronan Le Barsロナン・ル・バルス、Dan Ar Brazダン・アル・ブラス、Eric Le Lannエリック・ル・ラン、Alain Gentyアラン・ジャンティ、Jean-Michel Veillonジャン=ミシェル・ヴェイヨン、Jean Chevalierジャン・シュヴァリエらのアーティストが招かれた。

1997年になると彼の新たな夢がかなえられた。海のただなか、子ども時代の懐かしい思い出の島で自分の音楽を演奏すること。この試みは大胆なものだったが、ふたたび不思議な力がはたらいた。ブルターニュの伝統音楽へのオマージュとなったアルバム“Molene”『モレーヌ』は、ブルターニュで制作されたCDに与えられるブルターニュ・アルバム大賞を受賞したのだ。1999年には、トラディショナルな主題による変奏曲や即興、書き下ろしからなる組曲“Porz Gwenn”『ポルス・グウェン』をレコーディングし、またしても圧倒的な支持を得た。ドイツではこのアルバムはトラディショナル・ミュージックのジャンルには分類されず、99年の最優秀ジャズ・アルバムの1枚となっている。

プロデューサーからの依頼で、スキバンは“Symphonie Bretagne”『シンフォニー・ブルターニュ』を作曲したが、これは2000年を代表するアルバムで、伝統と未来とをつなぐ音楽の懸け橋となった。このピアノとクラシック・オーケストラとコーラス、そして伝統楽器のための協奏交響曲には、80名の音楽家が集められた。大成功に終わったロリアン(1万人)とレンヌ(1万5千人)でのコンサートを目の当たりにした日刊紙ウエスト・フランス<フランスでもっとも多くの読者を持つ新聞>は、1面トップでこう報じた。「ブルターニュ、そのシンフォニーに激しく心揺さぶられる」

“Rozbras”『ロスブラス』は、ブルターニュのGwerzグウェルス<アカペラ・ソロで歌われる哀歌>を通して12のバラッドで「ピアノ・ソロ」三部作の感動的な最後を飾るアルバムだ。この作品はフランス、カナダ、中国、インドネシア、モロッコ、ドイツ、そしてスイスで熱狂的に受け入れられた。スキバンがあますところなくその真価を発揮するコンサートツアーにも支えられ、この三部作は現在もロングセラーを続けている。

そしてピアノ・ソロの新しいアルバム“Ballades”『バラッド』が2003年初夏に発売され、大好評を博し、世界に向かっての新たなページが開かれた。

※本文中の発売年はオリジナルのものです。日本では2004年から最新作”バラッド”を皮切りに、ピアノ三部作を順次発売していく予定です。


(オフィシャルウェブサイトより・2006年7月現在)


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